2025.08.18
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【お知らせ】日本医療機能評価機構より 医療安全情報「「既読」の画像診断報告書の重要所見への未対応」のご案内です

2025年8月18日
公益社団法人 日本診療放射線技師会
会長 上田 克彦

公益財団法人 日本医療機能評価機構より、以下の事例に関する最新の医療安全情報が発信されました。

 「既読」となった画像診断報告書の重要所見に対する対応が遅れた事例

主治医以外の医師が画像診断報告書を閲覧した際、システム上「既読」と表示されてしまい、主治医がレポートを確認していないことに気づかず、重要所見への対応が遅れたという報告がなされています。

詳細は以下の資料をご参照ください。

「 「既読」の画像診断報告書の重要所見への未対応」.pdf



■ 診療放射線技師による実践例:医療安全への具体的貢献

検査目的外所見(胆のう・膵臓MRI検査(MRCP)にて腎病変疑い)があり、画像診断報告書の内容と診療状況の不一致に診療放射線技師が気づき、緊急対応につなげた事例があります。

このように診療放射線技師は、単に検査を行うだけでなく、診療情報の連携や安全対策の担い手として、極めて重要な役割を担っています。

診療放射線技師は

  • 診療状況や医師の特性を現場で把握できる立場にあり

  • レポート管理を担うことで、カルテの照合やフォローアップの確認まで一貫して関与が可能となり

  • 医療安全体制の強化に直結し、患者に貢献できます



■ 会員の皆様へ

私たち診療放射線技師は、「検査の担い手」から一歩進んで、画像診断の結果を正確に伝達し、適切な診療判断を後押しする医療チームの中核的存在となっています。

本会では、こうした現場の取り組みや実践事例を積極的に紹介し、会員の皆さまの専門性・職能の価値を広く社会に発信してまいります。

今後も引き続き、医療安全の向上と職域拡大に向けて、共に歩んでまいりましょう。

以上