医療被ばく低減施設認定
医療被ばく低減施設認定について
現代医療における放射線診療は欠かせないといっても過言ではありません。医療機関から患者さまへの医療情報の開示や十分な説明が求められる中、放射線の分野において、特に医療被ばくに関しては、直接の行為者であるわたしたち診療放射線技師が責任を負うことが当然と考えています。
公益社団法人 日本診療放射線技師会では、安心できる放射線診療のために診療放射線技師へ求められる責務として、医療被ばくのさらなる低減を推進してまいります。
公益社団法人 日本診療放射線技師会が認める「医療被ばく低減施設」とは
公益社団法人 日本診療放射線技師会では「安心できる放射線診療」を国民の皆さまへ提供するための事業として、医療被ばく低減施設の認定をおこなっています。
(認定に関する詳細は、下記「医療被ばく低減施設の認定に関する規程」をご確認下さい。)
医療被ばく低減施設の認定に関する規程(20210501改正).pdf
「医療被ばく低減施設」認定のための審査
認定を受けるためには、申し込み受付後にこちらからお送りする様式に沿って、患者さまのための医療被ばく低減目標値を定めた「医療被ばくガイドライン」に基づく、自己評価と現状調査を実施していただきます。この自己評価票と現状調査票により「書面審査」をおこなった後、一定の条件を満たした施設に対して、医療被ばく低減施設サーベイヤーを派遣しての「訪問審査」を実施します。このサーベイヤーの訪問審査結果報告と書面審査の分析結果を総合した評価により、合格基準を満たした施設を「医療被ばく低減施設」として認定しています。
認定期間は、認定日より5年間です。
※医療被ばく低減施設認定の訪問審査は休止中です→休止中の訪問審査に代わり一部「オンライン審査」を暫定的に開始しました(2022年8月)
詳しくは、下段の
- 医療被ばく低減施設認定の受審について
から、ご確認下さい。
医療被ばく低減施設認定取得セミナーについて
公益社団法人 日本診療放射線技師会では、定期的に、医療被ばく低減施設認定取得セミナーを実施しています。医療被ばく低減施設認定取得セミナーの開催日時等は、ニュース一覧の会告からご確認下さい。
全国の医療被ばく低減施設
下のリンクボタンから一覧表を参照できます。
医療被ばく低減施設認定の受審について
新規および更新には真正性と公平性、および継続性を確認するため再度、書面審査を行います。さらに書面審査に合格した施設に対し、サーベイヤーによる訪問審査を実施し、現状確認をいたします。
※医療被ばく低減施設認定審査再開のお知らせ
医療被ばく低減施設認定に係る訪問審査においては,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため休止しており,受審を希望されているご施設には大変ご迷惑をお掛けしております.更新施設を優先に訪問審査に代えてオンライン審査をもって再開しているところですが,新規審査に関しましても訪問者数を縮小するなど,暫定的でありますが再開のめどが付きましたのでお知らせ致します.
■認定審査(更新)の流れ
受審施設共通:審査申し込みおよび書面審査書類を公益社団法人日本診療放射線技師会 事務局(以下,事務局)にメールで提出
提出先E-mailアドレス:hibakunintei@jart.or.jp
新規施設:オンラインによる書類審査と訪問審査の併用で審査を行います.指定された提出資料による審査が合格した後に訪問審査を行います.
(注)休止前にお申し込み済みのご施設には,事務局よりご担当者にメールで順次連絡させていただきます.ご担当者が代わられている際は事務局までご連絡ください.
連絡先:hibakunintei@jart.or.jp
更新施設:訪問審査の代替として,指定の提出資料を基に審査を行います.ただし,サーベイヤーが必要と判断した際は,オンライン会議ツールなどを用いて聴取を行うこともあります.審査申し込み後,事務局からのお知らせに従い審査資料(オンライン審査用)を専用クラウドの指定フォルダにアップロードしていただきます.その際に提出資料のファイル名は「医療被ばく低減施設認定オンライン審査更新時提出資料Ⅰ」の書類番号としてください.
※各審査手順の詳細は,以下の「審査手順」をご確認ください.
新規審査手順(暫定)
1.施設で審査申し込みを決定
2.医療被ばく低減施設認定事業 受審申込書(PDF)をダウンロードし,施設管理者名で事務局にメールで送付する
3.事務局より送付される「医療被ばく低減施設認定審査受審申込書」および「現状調査・自己評価調査票」に記載し返送する
4.事務局より「書面審査」結果の通知がある
注)指摘事項がある際は,改善の後,再度「自己評価調査票」の提出となる
5.書面審査合格後,オンライン審査用ファイルを提出するためのURLが事務局から通知される
6.新規オンライン審査提出資料Ⅰにのっとってpdfで書類を準備する
注)電子媒体のファイル名は新規オンライン審査提出資料Ⅰの書類番号にのっとること.提出ファイルは全てpdfに変換し,書類番号ごとの備考欄に注意して,複数の評価項目・評価内容があったとしても必ず書類番号欄で一つのファイルにまとめること
(例)評価項目1.1のファイル
昨年度分の照射録または放射線依頼票を全てのモダリティーごとに10検査分を一覧としてpdfで保存する.そのファイル名は「1.pdf」とする.他の書類番号欄も同様に一つのファイルとする.「6.pdf」「14.pdf」「35.pdf」など.
7.電子審査用ファイルのアップロード完了後,その旨を事務局に連絡する
8.事務局より担当サーベイヤーが通知される
9.電子審査開始
注)サーベイヤーが電子審査用ファイルで確認が必要と判断した際は,直接メールまたはオンライン会議ツールでの聴取を行います.
10.電子審査終了後に訪問審査を行いますので日程調整にご協力ください
11.郵送で審査結果が通知される
更新(オンライン)審査手順
1.施設で審査申し込みを決定
2.医療被ばく低減施設認定事業 受審申込書(PDF)をダウンロードし,施設管理者名で事務局にメールで送付する
3.事務局より送付される「医療被ばく低減施設認定審査受審申込書」および「現状調査・自己評価調査票」に記載し返送する
4.事務局より「書面審査」結果の通知がある
注)指摘事項がある際は,改善の後,再度「自己評価調査票」の提出となる
5.書面審査合格後,オンライン審査用ファイルを提出するためのURLが事務局から通知される
6.オンライン審査更新時提出資料Ⅰにのっとってpdfで書類を準備する
注)電子媒体のファイル名はオンライン審査更新時提出資料Ⅰの書類番号にのっとること.提出ファイルは全てpdfに変換し,書類番号ごとの備考欄に注意して,複数の評価項目・評価内容があったとしても必ず書類番号欄で一つのファイルにまとめること.
(例)評価項目1.1のファイル
昨年度分の照射録または放射線依頼票を全てのモダリティーごとに10検査分を一覧としてpdfで保存する.そのファイル名は「1.pdf」とする.他の書類番号欄も同様に一つのファイルとする.「6.pdf」「14.pdf」「35.pdf」など,施設の規模によっては最大35個のファイルをアップロードすることになる.
7.電子審査用ファイルのアップロード完了後,その旨を事務局に連絡する
8.事務局より担当サーベイヤーが通知される
9.電子審査開始
注)サーベイヤーが電子審査用ファイルで確認が必要と判断した際は,直接メールまたはオンライン会議ツールでの聴取を行います.
10.郵送で審査結果が通知される
■費用について
審査料は、平成31年4月20日に改定され、下記の通りです。
※税込み表記です。(2021年5月1日改正)
■書面審査
書面審査は、自己評価調査表にしたがって受審施設の担当者が行う評価です。 必須評価項目に対し、一定の対応がなされていると判断された場合に、書面審査を合格とします。
■訪問審査
複数名のサーベイヤーが受審施設を訪問して審査を行います。 訪問サーベイヤーの報告を基にサーベイヤーによる検討会義にて、必須評価項目に対し一定基準の対応がなされていると判断された場合に、訪問審査を合格とします。
■オンライン併用審査
オンライン審査を含む審査の流れ
受審施設共通 | 審査申し込みおよび書面審査書類を提出(従来通り) |
更 新 施 設 (オンライン審査併用) |
訪問審査の代替として、指定の提出資料を基に審査を行います。ただし、サーベイヤーが必要と判断した際はオンライン会議ツールなどを用いて聴取を行うこともあります。 審査申し込み後、本会事務局からのお知らせに従い審査資料(オンライン審査用)を専用クラウドの指定フォルダにアップロードしていただきます。 その際の提出資料のファイル名は「医療被ばく低減施設認定オンライン審査更新時提出資料I」の書類番号としてください。 |
新 規 施 設 (暫定) |
更新施設と同じく書類での審査を行った上,少人数のサーベイヤーによる訪問審査を行います. |
審 査 料 | オンライン審査の審査料は、訪問審査と同額です. |
現在,申し込みいただいておりますご施設に対し、更新施設を優先に順次ご案内させていただきます。案内に従って提出書類をご準備ください。
なお今後、新規申し込みをされるご施設につきましては、当面の間、受け付けができません。
改めてご案内致しますので、ご理解の程、よろしくお願い致します。
オンライン審査に関する会告及び、オンライン審査(更新)手順は、日本診療放射線技師会誌の2022年8月号(2022. vol.69/No.838)の12ページ(812ページ)に公開されています。
■認定判定
サーベイヤーの報告を基に、公益社団法人 日本診療放射線技師会 理事会にて認定の是非が判断されます。
主な評価領域
1.検査・治療におけるガイドラインとの比較による最適化の確認に関すること
2.患者の被ばく線量(検査部位別の臓器線量等)に関するデータ評価に関すること
3.マニュアルの改訂および装置機器の更新に伴う再評価がおこなわれていること