X線の発見   〜 レントゲン博士の功績 〜

1895年  X線の発見

 1895年、ドイツの物理学者W.C.レントゲン博士 は真空放電の実験をしていた際、物を突き抜ける光線のようなものを偶然に発見しました。これが、“未知の光線”という意味で名づけられた「X線」です。
 この発見は当時の物理学界に大きな反響を呼び起こし、翌1896年にはベクレルが、1898年にはキュリー夫妻が放射能と放射線の存在を確認しました。さらに1899年には、イギリスの物理学者ラザフォードが放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線の3種類があることをつきとめました。こうした発見を経て、放射線は医療、工業、農業などの分野で利用されるようになったのです。

1901年 レントゲン博士はノーベル物理学賞を受賞しました。

放射線について基礎的な発見をした人々

レントゲン博士(Wilhelm Conrad Rontgen)

ドイツの物理学者。1895年、真空放電の研究中、物を通り抜けてしまう力の強い光線(X線)を発見。いまも病院などで使われているX線写真の始まりとなりました。

ベクレル博士 (Antoine Henri Becquerel)

フランスの物理学者。1896年、ウラン鉱石からX線とは違う種類の放射線が出ていることを発見。この性質は、後にキュリー夫人によって「放射能」と名づけられました。

キュリー(夫人)博士(Maria Skrodowska-Curie)

フランスの物理学者。1898年、夫ピエールとともにウランより強い放射線を出す物質であるポロニウムとラジウムを発見しました。ノーベル賞を2度受賞しています。

レントゲン博士が発見したX線とベクレル博士の発見した放射能。
 「放射線」と「放射能」は言葉は似ているけれども、違うことを指しているの?


単純に言えば、放射線は電磁波のような波長のことで、放射能はその放射線を出す能力のことを表しているんだよ。
 つまりレントゲン博士は物質を透過する不思議な電磁波「X線」を発見し、ベクレル博士は放射能を発見し、キュリー博士は放射線を発する物質を発見したんだね。



でも、放射線は物質を通り抜けてしまうのに、写真に写るのはどうしてなの?


うん、レントゲン博士は、どうやって物質を通り抜けてしまう放射線を発見できたのか。
 実は放射線の性質に関係しているんだ。
 放射線は種類によって違うけれど、物質にあてるとその物質を蛍光させる性質があって、さらに写真のフィルムを感光させる性質もあるんだ。
 博士は、この不思議な性質をもつ光線をX線と名づけたんだ。

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