| ご 挨 拶 |
 |
| ヘンリク・シュミーゲロー
駐日ドイツ連邦共和国大使 |
|
X線は近代医学の偉大な発見の一つです。X線の利用により手術的侵襲を伴わない人体内部の観察が初めて可能となり、医学の歴史は大きな前進を遂げました。コンピュータ断層法による診断技術も近年様々な進展を見せているとはいえ、医療診断には今なおX線撮影が不可欠であるという事実に鑑みれば、その意義は明らかです。
放射線源との関わりには重責が伴ないます。その他の放射線医療技術同様リスクを内包するものであり、今も昔も医療倫理上の諸問題に通じています。その中心には常に「技術的に可能であるならば全てを実現させるべきなのか」という問いがあります。その点X線の利用は、 新技術との関わり方に当初は批判があっても、結局は社会にもたらされた効用が不利益を大幅に上回ったことを示す代表例です。
医学はその延長線上で長足の進歩を遂げつつあり、潜在的疾患の早期発見も近い将来実現することでしょう。
このようなX線技術の発達の歴史に思いを馳せ、今なお秘める大きな可能性を称える絶好の機会が、11月2日〜11月8日に催される日本放射線技師会主催「レントゲン週間」です。参加者の皆様のますますのご活躍をお祈りいたします。
|
|
| レントゲン生誕のレムシャイト-レネップより挨拶 |
 |
| ウーヴェ・ブッシュ
ドイツ・レントゲン博物館副館長 |
|
レムシャイト市長フレート・シュルツに代わりヴィルヘルム・コンラート・レントゲン生誕の地レネップより皆様にご挨拶することは私にとりまして大変光栄なことであり、名誉なことであります。レントゲン週間はより多くの人々にX線発見の恩恵を知ってもらうすばらしい機会であります。
ヴィルヘルム・コンラート・レントゲンは、1895年11月8日、ドイツ・バイエルン州ヴュルツブルグ物理協会でX線を発見しました。短い期間でレントゲンはこの見えない光線の主要な特性を調査し、分析することができました。彼の最初の放射線写真はアンナ・ベルタ(レントゲン夫人)の手の写真であり、数週間で世界に広まりました。科学分野ばかりでなくあらゆるところから注目されました。誰でもが見えない光線を見ることに興味を持ちました。
医療界にも影響を及ぼしました。この発見前まで診断は血なまぐさい方法であったのですが、メスを使用せずに人体を見る新しい次元が開かれるようになります。患者さんの透視が現実となりました。振り返りますと、X線の医用応用はCT、MRI、超音波の最新の診断装置の発展の道を切り開いてきたことを述べなくてはなりません。癌と戦うためこれらの光線を使用する新しい機会を忘れてはなりません。レントゲンの発見により新しい医療職の発展を可能にしました。放射線医と放射線技師は今日では患者さんのためにレントゲンの精神を持ち共に働く 高い教育を受けた医療専門職であります。
最後にもう一度JARTの皆様にご挨拶を申し上げますとともに、日本でのレントゲン週間のご成功を心より願っております。
|