感染症対策ガイドラインとは

 日常診療において、患者と濃厚に接触する機会の多い診療放射線技師は、自身が感染しないよう、そして院内感染の媒体とならない為にも、感染予防策に対する十分な知識と技術を持ち、適切な予防方法の選択と実施及び環境整備を行う必要がある。その前提として標準予防策や感染経路別予防策及び感染対策マニュアル等を十分に理解し、確実に履行することが重要である。  診療放射線分野においては、様々な診療科から初期診断のために 患者が検査に訪れ、感染症の有無について情報がないまま対応することが多く、更に救急診療における撮影では、血液や体液に曝露する危険性をは らんでいる。  加えて2014 年の診療放射線技師法改正に関する法律の一部改正による業務拡大に伴い、X線 CT 及び MRI検査等の造影検査時における抜針・止血業務や下部消化管検査及び放射線治療等におけるバルーンチューブの挿入等、厳重な感染対策を講じる必要のある業務が増え、診療放射線技師も院内感染対策の重要な担い手となっている。  また、各施設の感染対策マニュアルを基本とした診療放射線技師への教育及び訓練は、感染制御を継続して運用するうえで極めて重要である。  このような状況を鑑み、診療放射線分野における感染症対策ガイドラインの必要性が高まる中、当委員会にて作成するに至った。  今回のガイドライン作成に際しては、厚生労働省「医療施設等における感染対策ガイドライン」や複数の施設の感染対策マニュアルを参考にし、委員による試行錯誤の末に完成に至った。  日常の診療現場において本ガイドラインを活用していただき、多くの患者に安全な放射線診療が施行でき、院内感染の発症予防につながれば幸いである。  なお、本ガイドラインは本委員会が感染症対策に関して検討した現時点におけるまとめであり、将来必要に応じて適宜改訂されるものである。
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